メルセデス・ベンツ博物館はメルセデス・ベンツ社の本社所在地になっているシュトゥットガルトのウンターテュルクハイムにある、メルセデス・ベンツ社が運営する博物館。

美しいシルバーの建物の中に、自動車を発明したゴットリーブ・ダイムラーを始まりとしているメルセデス・ベンツらしく、自動車史の始まりから現代までを網羅したさまざまな自動車が収蔵されている。

約160台という展示車の台数もさることながら、乗用車から、レーシングカー、大型トラックやバスといったあらゆるタイプの自動車が一つの建物に詰まっていて、自動車好きでなくても楽しめる博物館と言えるだろう。乗用車の展示の中には、世界の著名人の愛車や要人に使用された車両も含まれ、それらも見逃せない。

シュゥットガルトを代表する観光地となっている博物館だが、規模、台数共に自動車博物館としては世界を代表する場所と言っても過言ではない。

博物館基本情報

  • 住所:Mercedesstraße 100, 70372 Stuttgart
  • 開館日:火曜 – 日曜(月曜休館)
    • 例年 12/24, 25, 12/31, 1/1は休館、祝日の月曜日は開館の日もある
  • 開館時間:9:00-18:00 (チケット購入は17:00まで)
  • 入館料:
    • 大人 – 16ユーロ
    • 学生 – 8ユーロ
    • 12歳以下無料(要大人の同伴)
    • その他ファミリーチケット、シニア割引等有り
  • アクセス
    • 鉄道:シュトゥットガルト中央駅(Stuttgart Hbf)からS1(Kirchheim (Teck)行)で約7分のNeckarpark下車、徒歩10分
    • 車:連邦道路B10でNeckarparkの看板/案内に従って走行、博物館地下に駐車場有(駐車料金:1時間2€、2時間以降2.5€、ミュージアムショップでの買い物、レストラン利用で割引有り)
  • 音声ガイド:無料(日本語有り)
  • 公式サイトURL:https://www.mercedes-benz.com/en/art-and-culture/museum/

※ 開館日、入館料は変更となる場合があります。上記の情報は初回掲載時のものになります。
※ 上記の情報は一部です。訪問前に必ずホームページで詳細をご確認ください。

訪問時の攻略方法

メルセデス・ベンツ博物館はその大きさと展示車の多さが特徴ということもあり、鑑賞に時間がかかることを頭に入れておきたい。サッと見た場合でも2時間ほど、じっくり説明を読みながら見ると1日がかりになってしまってもおかしくない。展示車のジャンルが幅広く、気になる展示車や自動車以外の展示が必ず見つかることを考えると、展示室を見るだけで3時間は見込んでおきたいところ。順路には椅子が多くあるので、休憩は随時できるが、自身の体力も考えながら無理せず鑑賞することをオススメする。

メルセデス・ベンツ博物館をもっと詳しく

メルセデス・ベンツ社はドイツ南部の街 シュトゥットガルト(Stuttgart)とその周辺の町にいくつもオフィスや工場があるが、メルセデス・ベンツ博物館は本社所在地のウンターテュルクハイムにある。2006年5月19日にオープンした現在の博物館は、シルバーで曲線基調の非常に大きな建物で、その洗練されていながらも堂々とした佇まいは圧倒されるほど。同じ街にあるポルシェ博物館同様にシュトゥットガルトを象徴するような存在と言える。

博物館内に入ると、高い天井とその奥行きにまず驚かされる。受付を済ませた後の、順路のスタートである最上階に向かうエレベーターは、さながら現代からゴットリープ・ダイムラーが三輪自動車を発明した1886 年へのタイムトラベルという趣き。最上階からは、各階にある年代ごとに分けられた6つのメイン展示室と、そのメイン展示室に付随するテーマ別展示室を順に巡りながら下の階へ降りていくことになる。最後の展示エリアには自動車史に燦然と輝くシルバーを基調とした数々のレーシングカーが所狭しと並べられている。各階の展示室を繋ぐスロープ部にはその時代の社会の動きも紹介され、展示車の社会的背景も理解する事ができる。

年代別のメイン展示室の展示車は、自動車の歴史の始まりであるダイムラーの三輪自動車から、現代の電気を始めとした燃料以外の動力源を使用した自動車など、自動車の今までを網羅した展示がされている。自動車が富裕層のステータスシンボルであった1920年代にヨーロッパ各地の富裕層の依頼で作られた自動車の数々は、一台一台に特徴があり、高級ブランドとしての歴史が垣間見える。また、馬車にエンジンをつけたようなデザインから少しずつ現在の自動車に変遷していく様子や、環境や安全性能に古くから取り組む様子は、長い歴史を持つメルセデスらしい展示と言えるだろう。

テーマ別展示室は、「商用車/働く自動車」「著名人の愛車/公用車」「旅行, 移動の自動車」等のテーマとと期間限定の特別展示に分けられている。トラックやバス、ゴミ収集車、キャリアカーなどが展示室にそのまま置かれている様子は博物館の大きさを実感でき、子供に非常に人気のある展示となっている。また、著名人や要人に愛されていた自動車の数々からは、安全に対する研究に力を入れてきた歴史や長く高級車を開発してきたメルセデス・ベンツらしさも感じる事ができる。

順路の最後はレーシングカーの展示エリアとなっている。F1からル・マン24時間レース、DTMといったレースを中心に、幅広いカテゴリーで歴史を名を刻んだシルバーアローと呼ばれたレーシングカーが並ぶ姿は壮観。メルセデス・ベンツのレーシングカーはレース参戦後に一般に売却されることが少ないため、貴重なマシンが多く並んでいる。レーシングカーを見終わると展示エリアから出ることになるが、ここで音声ガイドのストラップがお土産として渡されるので、忘れずに。

年代ごとに分けられたメイン展示室で見逃せない1台といえば、1945年から1960年の自動車が展示される階にある300SLR ウーレンハウトクーペであろう。この300SLRウーレンハウトクーペは世界に2台しかない内の貴重な1台で、もう1台はオークションにおいて世界最高額で落札されていることから、この世の中で最も価値のある車となっている。テーマ別展示での見逃せない一台といえば、「著名人の愛車/公用車」として展示される、昭和天皇の公用車であった 1935年式 770 グローサー メルセデス プルマンリムジンであろう。外部からの攻撃にも対応できるよう強化された装備が特徴だが、ドア部分に皇室の菊の御紋を持つ一台は、日本人であれば是非とも見ておきたい。

自動車以外の展示物では、各階をつなぐ廊下部分にその時代の社会情勢とメルセデス・ベンツを取り巻く事象が紹介されている。戦争や環境問題、会社の吸収合併や福利厚生など、その時代を代表する自動車の誕生背景から学ぶ事ができる。自動車の部品構造を間近で見たり、仕組みを自分で体験できる展示もあり、自動車の説明だけではない発見があるのも楽しい。

シュトゥットガルトを代表する観光スポットというだけあって、ミュージアムショップやレストランも充実している。ミュージアムショップは広く、書籍やモデルカーから、アパレル、キーホルダーなどのメルセデスのロゴ付きのグッズ類までバラエティ豊かな商品が販売されている。ドイツを代表する絵本や博物館の形を模したゆるキャラのぬいぐるみなどのここでしか買えないグッズも見逃せない。食事は本格的なレストランの他に軽食やドリンク、スイーツを中心としたカフェで可能だが、どちらも展示エリアの外にあるので、展示エリアに行く前にはエネルギー補給をしておきたいところ。

上記のミュージアムショップの前のエリアにも車両展示がされていることもあり、ミュージアムショップやレストラン同様にチケットを購入せずにも楽しむ事ができる。また、博物館の隣はシュトゥットガルトを代表するメルセデス・ベンツの販売店となっていて、販売店の営業時間であればミュージアムショップ前の広場から直接アクセス出来、現在販売されている車種を見る事ができる。

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最終更新日:2024年10月21日

*注意:展示車の入れ替わりにより、上記に掲載の展示車両が必ず見られるわけではありません。
*写真は随時更新します。